ご質問◆企業は人なりわかっているが、どう取り組んだら良いのだろう?

KSG回答◇「こう考えてみると良い、回答を三点提案しよう」

  • 本気で考えてみると良い。でなければ競争力は衰える

「企業は人なり」わかっている。

「うちも教育したいんだが・・」「でも」との声は良く聞く。

多分「具体的にどう実施したら良いのか」「費用がかかる。今金がない」「うちの社員はレベルが低いから他社の人とじゃ恥ずかしい」など、不安と面倒と、どこかに「今更」の人材育成投資に対する軽視が有るのだろう。

現実に企業を取り巻く環境は厳しい。だから、そこまで手が回らない。まさに一理ある。

しかし、現状までの企業総能力(社員各位の能力を総合化)で厳しい環境に対応し、競争力を高めた「新たな強さづくり」はできない。

なぜなら、社員の専門力を高める、そして対人関係力を高める事せずして、新たな知恵を働かせてのランクアップした活躍は不可能だからである。

今までの経験値(経験してきた能力)だけで事が打開できるならこんな楽なことはない。経験則を生かして、新たな改革事例を社員各位がそれぞれの役割・立場で累積した分だけ、企業の強さが他に勝っていく。

育成の意図が本心であり、本気に実施しようとするならその手はいくらでもある。喜んで支援しよう。

  • 実施企業例に観る、挨拶でも徹底すれば社員力は高まる

「当社の財産は人材なり、社員が成長した分だけ当社が成長する」とトップが提言している企業の研修を担当した。

社員数250人、大手製油所の設備管理を業として、「本日安全」「最高品質」「鍛えよう自分と仲間」をスローガンに掲げて、厳しい業界での信頼と安心を、顧客様に提供し続ける企業体質づくりに、本腰入れている企業である。

ここ3年、管理者、リーダー、社員クラスの全社員の研修に携わってきたが、確実にその社員力(立場、役割)の進化が顕著であると、トップ幹部の評価と実際の研修の場での実態感もある。

例えば、挨拶でも研修から、全社運動へと展開し、先般の親会社との連絡会では、「親会社を越えた活気ある集団となった。外部関係者からの評判もすこぶる高い」と称賛されたとのことだ。まさに親の面子を子が高めた事となる。

従って安全、品質の数字も、より良く変化しているとのことだ。まさに社員の成長は我が社の成長の提言どおりである。目的、規模、業種、職種、予算 実施条件に対応した研修はオリジナルプログラムでいくらでも支援できる。

  • どんな社員に育てたい、それは13条件だ!

 現在「社員力」としてどのような人材条件を考えるか、以下13項目を提案してみる。なお、業種、職種、立場によって具体的な理解に落とし込んでいただければ幸である。

  1. 挨拶人間で常に周囲にオーラを醸し出せる人材
  2. 高い専門力を持ち、一目置かれる存在感を示せる人材
  3. 常にCS(顧客感動)を高める顧客目線で、自らの活躍施策を発想でき人材
  4. 上位者の示す方針に対して、累積的改革を推進できる人材
  5. 上位者の指示事項を、当事者意識で取り組み、主体的判断と責任感を持った人材
  6. 新鮮な情報、知識を探索し、取り巻く環境の変化に柔軟に対処できる人材
  7. 事業家マインドを持ち、人、モノ、金の最適活用で付加価値を生むことのできる人材
  8. 異文化を受容し、国際的に適合できるグローバル感覚を持ち合わせた人材
  9. 部下、後輩を生かし、育て、目標を必達できるマネジメント力を持った人材
  10. 関わる人の信頼に基づく協力関係を築く、リーダーシップを持ち合わせた人材
  11. 倫理観を強化し、絶対的にトラブル発生のない組織作りのできる人材
  12. 企業(店)のブランドを背負って、自ら評判を高めるセールス力を生かせる人材
  13. 「何を、どうする」の必要スキルを要し、常に自己啓発力を持ち合わせた人材

御社の社員各位の十分さはいかがであろうか。十分、不十分いずれにしても、何ら手だてをせずに社員の成長は難しい。専門知識でも常に幅の広さ、深さの探求、そして新鮮さのキーワードはより高める必要ありだ。

こういうときだからこそ「企業は人なり」の実を生み出す人材育成にあえて取り組む必要があろう。

「いつやるの」「今でしょう」。やりたい、やろうと思っている、こんな楽な言葉ない。なぜなら何も実践していないからである。まずは、一報してみることだ。

澤田 良雄(とうかつ経営支援グループ・理事)

次回セミナーの予定